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国産車メンテブログ

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伝説の軽!ホンダZ360が再び目覚めた日☆ 昭和の名車が甦る整備記録

2025-06-03
カテゴリ:国産車メンテナンス
注目チェック
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【昭和46年式 ホンダZ360】~始動不良修理レポート~

本日は、ホンダZ360(昭和46年式)の始動不良でご入庫いただいた車両の修理記録をまとめます

当時の軽自動車の設計に触れるたび、整備士冥利に尽きるというものです

今回の入庫理由は、
「エンジンがかからない」「チャージ(発電)もしていない」

出先での始動不良ということで、当社よりレッカー出動いたしました

さて今回の症状は…

エンジンがかからない。
セルは元気に回るが、火が飛んでいないような気配。

点火系のチェックを中心に、原因究明にあたります

■ ポイント調整と点火系確認

まずはデスビ(ディストリビューター)を開けて確認

ポイントの接点がかなり荒れており、コンデンサーも劣化していました

《作業内容》

・ポイントの接点磨き

・ギャップ調整

・コンデンサー交換

・接点グリスの塗布

・点火コイルとプラグコードの導通チェック

■ オルタネーター(セルダイナモ)も要チェック

この車両には、セルモーターとダイナモが一体になった“セルダイナモ”と呼ばれる部品が使われており、これがなかなか見つからない。。。

今回はそのセルダイナモを取り外して点検

内部には焦げたような匂いと焼けた痕跡がありました

《判明したこと》

・内部ショートの可能性あり

・焼損部が多数見られるため、再利用は難しい

・発電不良につながる前兆だった可能性大

幸いにも、必要部品は何とか中古で入手できたため、セルダイナモは無事に修理対応が可能となりました

また、同時にオイル漏れしていたクランクシャフトオイルシールも交換しています

■ 最終チェックと始動確認

すべての作業後、再度点火タイミングを確認し、始動を試みると…

「ブロロロ……ン!」

軽やかなエキゾースト音とともに、無事始動

キャブの調整も軽く行い、安定したアイドリングを確認できました

ボディーメンテブログではでは無いですが、こちらの入庫ついでに後ろのバンパ―損傷修理も実施

メッキは再メッキ作業としています

こちらの方は難なく完了です

■ 最後に

昭和の名車は、部品が入手困難になってきてはいるものの、
一つ一つの部品が"機械"として生きている手応えがあります

こうした整備は「直した」ではなく「蘇らせた」に近い感覚

今後も旧車のサポートに力を入れていきます


(代表:遠藤)

 後ろのバンパ―損傷修理
 あの音が帰ってきた!“ブロロロ…”Z360復活の瞬間
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