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ボディーメンテブログ

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「完璧ではないが、納得できる」リアルな修理現場の舞台裏

2025-04-05
カテゴリ:ボディーメンテブログ
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約4年前に中古車販売させていただいたダイハツ・ウェイクのオーナー様が、ある日突然ご来店されました

「ぶつけてしまって…」と、申し訳なさそうなご様子

ちょうどお昼時で私一人しかおらず、「えっ、どこをですか」と車を見回していくと…

なんと、意表を突かれたのは車両上部の損傷

しかも、ガッツリと凹んでいる…

中でも衝撃的だったのは、リアゲート内側のパネルが大きく破れて穴が空いてしまっている箇所

さらに、外側は折れ曲がり+強い打撃で塗装が完全に剥がれ、錆が進行中

これはかなりの重傷です


見た瞬間に思わず「車両保険、入ってますよね」と聞いてしまいました

ですが、直ちに対応できる状況ではなかったため、その日は一旦お帰りいただくことに。

【その日のうちに…】

その日のうちにお電話があり、
「実は…車両保険は入っていません」とのご連絡

すぐに概算のお見積りを作成しましたが、 修理費用は30万円オーバー確実という見立て。

損傷箇所は放っておくとサビが進行しやすい構造ですし、雨水の侵入リスクもあるため、
そのままにしておくわけにもいきません

バックドアについては、程度の良い中古部品を見つけることができたため、
交換対応の方が費用も抑えられるという判断に

問題は上部の鈑金

構造が複雑で、しかも一度強くねじれてしまった形状の修復になるため、
いわゆる"鈑金屋泣かせ"の内容です

【修理工程と技術的ポイント】

今回はまず、広範囲にわたる変形部の研磨・鈑金からスタート。

しっかりと凹みを整形し、クラック部の溶接補修とパテ整形を複数回繰り返し、形状を戻していきました

クラック周辺は鉄板が引きちぎれるように裂けていたため、
ここは強度面にも配慮した溶接と補強が必要でした

下地を整え、塗装ブースで塗装を行い、仕上げの磨きをかけて作業完了

なお、今回の仕上がりは“完璧に復元”というレベルではなく、近くで見れば補修跡が分かる程度の状態です

その点については作業前にオーナー様へ説明・ご了承いただいており、
費用面や全体のバランスを見てこの形での修理となりました

【修理完了後の点検とご提案】

作業が完了した後、ふと後輪に目をやると…

あれスリップサインがもうすぐ…

7月に車検を控えているお車ですが、
タイヤは早めに交換しておいた方が安心です

走行の安全性を確保するうえでも、今のうちに手を打っておくのがベストかと思います

今回のような"想定外の上部衝突"は、
普段意識しにくい箇所だけにダメージも大きくなりがち

修理の可否やコストの問題、見た目と安全性のバランスなど、総合的に判断するのがプロの役割

もし同様のトラブルが起きた際にも、安心してご相談いただけるよう、
これからも丁寧な対応を心がけていきます



(代表:遠藤)
GLOBAL CARS
有限会社 オートサービスエンドウ
〒774-0015
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FAX:0884-22-7977

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